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■静岡駅から宇津ノ谷・岡部<玉露の里>へ
今日の目的地は岡部町にある<玉露の里>。静岡駅を車で出発し国道1号線を西へ向かって走る。東海道53次の品川宿から数え20番目の宿場町であった丸子を過ぎ、今度は国道1号線バイパスを西に走ると「駅の道」宇津ノ谷峠が現れ、そこを過ぎると直ぐにトンネルが現れてくる。
この2本のトンネルの下り車線は平成に完成したトンネルで、上り車線は昭和中期に完成したトンネルである。
ここでバイパスとは分かれて少し脇道(旧国道1号線)に入り道草をする。宇津ノ谷(ウツノヤと読む)には、古の街道として蔦の細道や豊臣秀吉が小田原征伐のために開拓させた東海道が今も残され、旧街道の町並みとも合わせ、平日にもかかわらずハイカーで賑わっている。その東海道も明治維新になると時代の波に押され、宇津ノ谷峠にも明治9年にトンネル(日本で最初の有料トンネル)が開通し、東西交通の重要な役割を果たしてきた。あの伊豆の踊り子で有名な、旧天城トンネルが明治38年に開通したことを思うとその重要性がよく分かる。なお現在の明治のトンネルは明治36年にレンガ作りで改修されたものであるが、国の登録有形文化財となっている。(明治のトンネルは車での通行は出来ません)
明治のトンネルも自動車交通時代の到来に伴い、大正の時代に別の路線が検討され、新たなトンネルが昭和5年に完成した。その後、昭和34年完成した登り車線となっているトンネルと平成7年に完成した下り車線の平成のトンネルの計4本のトンネルがある。地元では、明治、大正、昭和、平成のトンネルとして親しまれている。(大正のトンネルは正式には昭和5年完成だが)
宇津ノ谷を後に、通称大正のトンネルを抜けて岡部町へ入ると迎えてくれたのが岡部宿の看板。岡部宿は東海道53次品川宿から21番目の宿場として栄えた宿場町である。
その看板を過ぎると左手に昔風の大きな木造の建物が現れた。ここは江戸時代の大旅籠であった柏屋(カシバヤと読む)である。入館料は300円で、国の登録有形文化財となっており、敷地面積が約2,350坪と広大で、歴史資料館や物産館、和風レストランなどとして利用されている。
柏屋を過ぎると目的地である、玉露の里の道路標識が目に入ってくる。標識に従い右折し、15分ほど走ると玉露の産地として有名な朝比奈地区へ入る。
朝比奈地区へ入ると直ぐに、田んぼの中の櫓(ヤグラ)が目に入ってきた。この櫓は今では珍しい、龍勢(戦国時代の戦いの狼煙が起源)を打ち上げるためのもので、2年に1度の10月に「朝比奈大龍勢花火」として開催され、大変な賑わいになるそうだ。なお、この龍勢の伝承地は現在全国で4ヶ所、滋賀の米原、埼玉の吉田、清水の草薙とここ岡部の朝比奈となっているとのこと。
龍勢花火を思い浮かべながら車を進めること10分、目的地である<玉露の里>へ到着。「道の駅」ともなっている玉露の里は、朝比奈川により2つのブロックに別れ、食事が出来る物産館や昆虫館があるブロックと朝比奈川を越えた、瓢月亭を中心にした庭園があるブロックとに分かれている。
瓢月亭では入館料500円で、気軽に玉露または抹茶をいただける腰掛席の茶室から、本格的な茶室など、いくつかの茶室が設けられ、誰でも本格的に玉露または抹茶をいただくことができる。

玉露は、宇治(京都)、八女(福岡)と並んでここ朝比奈が玉露の3大産地として有名で、茶畑にはカーテンレールのような物が多数張られています。これは一番茶の茶葉が伸びだす頃、太陽光線を遮るために覆いをするためのもので、玉露産地ならではのものである。

清流朝比奈川のせせらぎを耳にしながらおいしいお茶で一服。なかなか味わえない感覚。たまには落ち着いた雰囲気を味わうのも最高の気分転換であった。
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